復活祭へ向かって歩む心 2008年2月
今年はクリスマスとの四旬節の間はただ一ヶ月しかないのです。改心しなさい、主は近い、救い主は生まれるなどの叫びの響きはまだまだ耳に木霊していますのに、回心せよ神の国は近づいているという声がまた迫ってきます。そうして聞けなくなる、この呼びかけに関して無関心になる可能性が多いです。
母なる教会は四旬節という時期に、真剣に入るように呼びかけます。そして、その歩みが誠実なもの、実りあるものであるように、と三つの“武器”(断食、施し、祈り)を毎年与えています。灰の水曜日と聖金曜日にすべての信徒を断食(大斎、小斎)するようにと招き、そして四旬節中に、一人一人が、自分で決めた適切な方法(タバコ、晩酌、パチンコ、コーヒなどを断つ)で信心の技を実現するように促します。それによって自分の弱さに直面し、主に向かって叫ぶ必要性を感じて真剣に自分の現実の中から主に祈るようになります。更に四旬節中、愛の献金の施しをするようにと呼びかけます。愛の献金、この施しは、普通の献金と違って一回で済むものではありません。40日間に渡って行う献金です。四旬節の愛の献金は少しずつ犠牲をしながら貧しい人々の為に蓄える献金です。毎年教会は愛の献金の袋を皆に配っていますが、その袋を見て多くの方は考えもせず直ぐにお金を袋に入れて出します。しかし、愛の献金はそのようなものではありません。それをわからせるために私は、変なことをします。配っている愛の献金の袋の底を切り落としています。その袋がそのままに使えないように。この袋はしるしです。その目的はお金を集めるだけではなく、一人一人が心を割って悔い改めながらお金を収集する目的です。そして、四旬節中に蓄えたお金を主の晩餐を記念する聖木曜日、あるいは復活祭の日に、教会に来られたときに奉げるのです。そういう理由で私はその変なこと、献金の袋を切るのです。勿論、愛の献金を持ってくるときに、袋、大きな缶、ビン、箱などに、何に入れて持って来てもいいのですが、大切なのはその献金を蓄えて奉げる精神、心構えです。我ら皆がお金の愛着から開放される回心の過程に入ることが一番重要ではないでしょうか。この三つの武器は悪魔の誘いから開放されるための欠かせない道具なのです。四旬節だけではなく一年中それを持って信仰の道に歩む友なのです。お金は神様以外に自分の人生の安定の土台に置いてある偶像なのです。その偶像から開放される必要性があります。貧しい人々のために施しをするのは天に富を蓄える行動です。断食は自分の欲望を節する、抑える訓練です。そして、時にそれができなかったら、神に寄りすがる必要性に目覚める祈りのきっかけとなります。今年こそ教会の宝物であるこの三つの道具を生かして主キリストと共に聖なる復活の過越祭を進もう。
主任司祭 ハーン・フランシス神父 |