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神父様のお話

 

婚姻と叙階の秘跡  2011年10月号 

婚姻の秘跡 恐ろしい台風15号の後に一時的に気候は随分涼しくなり、過ごしやすい日々になりましたが、また暑くなった気がします。皆様の健康を祈ります。
今月の巻頭文では、七つの秘跡のうちまだ触れていない二つの秘跡について分かち合いたいと思います。この秘跡により神の愛の交わり中に生きるようになります。その恵みに於いて私たちは教会の共同体のメンバーとなり、神様が私たちを選んで下さった目的は我らの個人の救いのためだけではなく、神の愛の計画を身近な人、遠く離れている方々にももたらす良き協力者となる為でもあります。洗礼の恵みによってこの尊い使命を与えられ、それと同時にその使命を果たす力(堅信)と、心の栄養(ご聖体)を下さるのです。その後信仰の歩みを最後まで進める為に和解の恵み、赦しの秘跡、体と心の病を癒す恵み、病者の秘跡とが用意されています。更に大人になって信仰の歩みに関連がある大事な秘跡がまた二つあります。その内の一つは神にかたどって創られた人間が、神から頂いた契約書の中で一番初めに勧められた掟(聖書においての順番では)は “産めよ、増えよ”です。『創世記1:28参考』それが2人は父母と離れ、一体に結ばれるようにと『創世記2:24参考』、その尊い使命を果たすために婚姻の秘跡があります。神様が人を男と女に創られその2人が一体のまじわりに於いて空の星のように、浜の砂のように多くの子孫を設けて永遠に神を知り、その愛の交わりの中に生かされるためです。神は人間の協力なしに、新しい人間を創造する技をなさらないのです。神様の神秘体、その本性は愛の交わりです。人間にもお互いに尊敬し合い、認め合いながら、本当の愛と一致を知り、神様の本性の中に浸されます。人間の交わりの中で最も尊ばれ、祝福されている関係は夫婦の愛です。主キリストの愛のあがないの救いを知り、その洗礼の恵みの内に生かされている方がその愛、赦し、平和を持って他の人と結ばれるならば、キリストがどれ程自分を愛して下さったことを体験したならば、その限りない愛を踏まえて他人と結ばれるならば、どんなことがあってもキリストの力に於いてその人と一つになる道が開かれます。キリストと共に死に彼と共に復活する信仰の神秘の歩みです。キリストによって結ばれている夫婦の愛は、神様の教会に対する愛の生きた印し、秘跡です。神様の愛はどんなことがあっても私たちから奪う事がないとパウロが叫びます。『ローマ8章31−39参考』そして、神様の愛に基づいている交わりを人間、裁判官などが取り除くことは出来ないのです。
大人の信仰の道を貫くもう一つの秘跡は叙階の秘跡です。信仰の共同体の基本的な単位は家庭です。夫婦の愛の交わりにより新しく神にかたどっている人間が生まれ、神様の愛の計画に加えられる者となり、キリストの愛に成り立っている家族の絆の交わりの中で育み、その環境の中に学んだ精神を持って社会に派遣されるのです。神の御摂理によりある人には、教会共同体のために生涯を捧げて教会の共同体を奉仕する使命もあります。その方は、キリストの教会共同体をつかさどるために特別な神の力と恵が与えられるのです。聖霊の力の印しは、教会での叙階式で志願者に注がれる聖香油です。叙階される段階があり、その基本は司教、主キリストの弟子の後継者と言われ、教区共同体の信仰をつかさどる第一の奉仕者です。教会の唯一の頭であるキリストの代表者は司教であり、彼の根本的な勤めは祈りと御言葉を専念する活動なのです。『使徒言行録6章4節を参考』各々の小教区では司教の代理者は司祭です。
その司祭は司教との一致を保ちながら共同体に仕えるのが勤めです。 司教と司祭の次に共同体全体につかさどる三番目の叙階の秘跡を授けられる者は助祭です。この奉仕は最近日本の教会で再生されつつあります。彼らの奉仕は、司教と司祭が専念するべき勤め、即ち神のみ言葉と共同体と世界の救いの為に祈るために、共同体の具体的な運営、人間関係のやりとり、一般的の交わりがうまくいくようにすることです。彼らはミサを捧げる、赦しの秘跡を授ける他に司祭がすることができ、洗礼、結婚式、み言葉の祭儀、集会祭儀、お通夜、告別式、火葬場の祈りなど何でも出来るのです。その他に教会の信徒の教育、教理の勉強、洗礼の準備、一般の運営、会計などを手伝うことも出来ます。今の日本の教会では信徒のみなさんが、会長、会計係、典礼委員、宣教委員などの奉仕をなさっています。何れにしてもローマに属している教会では、司教と司祭が自分の教会内の奉仕をきちんと果たすために結婚することは赦されていないのです。お奥さんと子供がいれば彼らための第一の責任者となり、そのために教会の共同体がないがしろにされる可能性があります。自分の全てを神と神様が下さった共同体のために身を捧げるというのが司教と司祭の使命です。このような犠牲は人の力だけでは足りないのです。夫婦が人間の努力だけで一生涯共に結ばれるということがとても難しい場合があるため特別な恵、秘跡、力がキリストから教会を通して与えられる必要性があります。一生涯を通じてのキリストの愛とあわれみの力が婚姻のストラ秘跡によって夫婦に与えられるのです。同様に叙階の秘跡も司祭と司教に欠かせない神の恵みです。何れにしてもキリストによって、キリストと共に、キリストの内に全ての信徒が生かされているのです。
絶えず心を合わせて彼の十字架を見てともに歩みましょう。

主任司祭 ハーン・フランシス神父 

 


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